全道モトクロス国際B、佐々木女性史上初の入賞、桑原V
【浦幌・清水】モトクロスの全道選手権シリーズ第7戦帯広大会(9月27日・浦幌オフロードパーク)で、最高クラスの国際B級オープンに参戦している佐々木奈津美(23)=清水町、ENERGY-X=が総合6位で女性ライダーとして道内史上初の入賞を果たした。佐々木は2010~12年に年間3連覇しているオープン85クラスでも同大会で優勝、好調を維持して参戦15年目の全日本選手権での表彰台を目指す。帯広大会では小学生ライダーの桑原駆(帯広スポーツライダース、幕別小5年)が65クラスで優勝、今季3勝目を挙げ年間王者に王手を掛けた。(横田光俊)
佐々木は3歳から競技を始め、全道選手権では2005年に男子も含めたジュニア85とレディース85で2冠を飾るなど無敵の強さを発揮してきた。道選手権でレディースがなくなった後もオープン85で10~12年に3連覇。全日本選手権レディースには小学3年生で参戦開始、11年11月の第9戦では準優勝している。
今季の全日本(参戦マシンは排気量85cc)では第7戦(8月・宮城県)で5位入賞と好調。全道では「スピードを付けたい」と最高クラスの国際B級に11年から参戦、排気量250ccのバイクで奮闘して5年目となる。国際A級選手の兄雅規(30)=バイクショップENERGY-X経営=がマシンを調整、札幌のチームJUDGEMENTの沼田誠司監督にライン取りのアドバイスを受けて走りも磨かれ、今年は初入賞を狙っていた。
帯広大会の国際B級では男子16人と2本のレース(各11周回)を戦った。スタートでは接触を避けて最後尾から追い、「抜く場所を決めている」という滑りやすいコーナーで先行車を次々に抜き2本とも6位に入った。「マシンはエンジンが回る。サスペンションもいい」と兄の調整も勝因に挙げ、次の全日本(24、25日の第10戦・同県)で「表彰台(3位以上)を」と意気込む。
佐々木のマシンはスポンサーのPAINT GARAGE OAG(苫小牧)が車輪のリムなどをキャンディーピンク色に塗装、同色のマシンで7月に参戦後から「気持ちよく走れる」と快調だ。
帯広大会では65クラスを制した桑原が今季暫定149ポイントで2位に19ポイント差の首位、最終戦(11日・岩見沢市)で2度目の全道王者を目指す。このほか、同大会では高橋風雅(帯二中2年)がJXクラス4位、オープン85クラスで8位、NBオープンクラスでは吉田一彦(帯広市)が総合2位、山川政明(幕別町)が同15位と活躍した。