十勝の味覚求めにぎわう とかちマルシェ全会場営業
十勝の味覚が一堂に集まるイベント「とかちマルシェ」が5日午前、全エリアの営業を開始した。会場のJR帯広駅周辺には昨年の倍以上の110店が軒を連ね、晴天の下、秋の実りを楽しむ大勢の家族連れや観光客らでにぎわった。6日まで。
とかちマルシェ推進協議会と十勝フェスタ実行委員会の主催。5年目の今年は駅南側までエリアを拡大。4日夕に駅北側31店が「ナイトマルシェ」として一足早く営業を始めている。
5日は午前9時50分から、オープニングセレモニーを開催。帯広商工会議所の高橋勝担会頭が「東北海道最大のイベントに成長させ、観光振興を一層促進したい」とあいさつ。米沢則寿帯広市長は「安心・安全な食の魅力を楽しみ、十勝の価値を改めて感じてほしい」と話した。帯広柏葉高校吹奏楽部の演奏などで華やかに開幕した。
会場は豚丼やスイーツ、ピザなど各店自慢の味を買い求める来場者で行列ができ、ばん馬馬車もかっ歩。ピザ作りなど食の体験もあり、お目当ての食を手に、駅の南北を行き交う人で混雑を見せた。
2家族6人で訪れた帯広市の前田香織さん(39)は「マルシェは3回目。体験イベントも増え、エリア全部を見て回りたい」。長女の彩帆さん(10)は「トカチケバブ」を食べながら「アイスや肉(料理)も楽しみ」と笑顔を見せた。
5日は午後6時まで。ダイニングカフェエリアは同9時まで営業。6日は全エリア午前10時から午後4時まで。(山岡瑠美子)