新学長候補に奥田氏 帯広畜産大学長選考会議
帯広畜産大学は1日、任期満了に伴う学長選考で選考会議を行い、次期学長候補に同大OBで岡山大学大学院環境生命科学研究科教授の奥田潔氏(63)を選出した。現職の長澤秀行学長(60)は12月31日に満了となり、奥田氏の任期は来年1月1日から2020年3月31日までの4年間。
候補には奥田氏のみが届け出た。8月31日の意向聴取投票では投票した教職員148人のうち、133人の得票を獲得した。
同氏は所信として北海道大学との連携による教育プログラムの充実に努め、2020年度の欧州獣医学教育認証の取得や、獣医・農畜産分野における世界トップレベルの大学、企業との連携強化を掲げている。
同氏は「地域と日本を理解しグローバルに活躍する卒業生を数多く輩出し、個性ある帯畜大をさらに発展させるよう邁進する」としている。
同氏は1952年岩手県盛岡市生まれ。帯広畜産大学畜産学部獣医学科を卒業、ミュンヘン大学獣医学部大学院博士課程修了。京都大学で農学博士の学位を取得。98年に岡山大学の教授となり、農学部長などを経て2012年から現職。専門は獣医臨床繁殖学、生殖内分泌学。