然別湖の「いろあそびかるた」誕生 鹿追
【鹿追】然別湖周辺の自然や動植物をかわいらしいイラストで描いた「いろあそびかるた」が誕生した。同湖畔のホテル福原、ホテル風水、然別湖ネイチャーセンターで限定販売している。
然別湖畔温泉組合(坂本昌彦組合長)が新しいオリジナルのお土産品の開発を企画し、昨年秋に町内在住の商品パッケージなどのデザイナー重野まきさんと、家具デザイナーの高野夕輝さん・佳子さん夫妻に依頼。「然別湖にしかない風土を生かし、自然からヒントを得たものや、ずっと大切にしたくなるもの」(重野さん)をコンセプトに案を出し合い、「かるた」に決まった。
かるたは、ネイチャーセンターのスタッフが題材になりそうな植物や自然現象から、ナキウサギやエゾモモンガ、ヒグマ、オショロコマ、エゾマツの花、エゾオヤマリンドウ、星空、風穴、天然の青い氷など40点を選出。それぞれ三角形の札にきれいな色使いによるイラストで描いている。三角形はくちびる山の形に由来する。
読み札は「会えたらラッキー ナキウサギ」「湖の宝石 ミヤベイワナ」「松ボックリと呼ばれる前は エゾマツの花」「湖面にうつり星空2倍 然別湖の星空」などの分かりやすいコピーとした。また、ヒントとなるよう、取り札に使われている色のチップも印刷している。
主にイラストを担当した重野さんは「然別湖らしさを表現するお土産としてかるたにたどり着くまでがとても長い道のりだった。然別湖を取り巻く自然風景の色の美しさを簡単な形状と色を構成することで記憶に残したかった」とし、「コピーを通して自分も実物に会いに行きたいと思える札もいくつかありました」と話す。
ホテル風水の山田孝将サービス課長は「シンプルな絵柄とともに然別湖の色を感じてもらえると思う。お土産やプレゼントだけでなく、インテリアとしても活用できるのでは」と出来映えに納得している。1セット2500円。(大野篤志)