物産協会が帯広駅にショーウインドー 観光の玄関口で十勝PR
本格的な観光シーズンに合わせて、帯広物産協会(有塚利宣会長)は、JR帯広駅北口付近に、管内の農畜産品やスイーツなどを販売する同協会ネットサイトのPRコーナーを設けた。13~15の3日間に北口前で初めて十勝産トウモロコシなどの実演販売も行うなど、観光の玄関口となる同駅での食の情報発信を強化し、観光の活性化につなげていく考えだ。
空港や駅など、観光客が最初に接触する場は十勝の印象を左右すると考え、駅のにぎわいづくりや、十勝観光の武器である食のイメージを玄関口で意識してもらうねらいで、同協会から同駅に協力を依頼した。
PRコーナーは床面積約3平方メートルのショーウインドーで、8月上旬に完成した。八千代牧場の写真を背景にワラを敷き、かかしや牛、農機ミニチュアや幸福駅の案内板で十勝らしさを演出。サイト「ギュギュッと十勝市場」を紹介している。3月末まで展示する。
実演販売は、焼きトウモロコシや八千代牧場のソーセージなどを扱った。菓子や豊西牛を使った弁当も販売。休憩スペースも設けて観光客をもてなした。
コーナーは、記念写真スポットとなりつつあり、同協会が運営するとかち物産センター(同駅エスタ東館2階)の誘客にもつながっている。北口前の販売は、十勝の食や名所について観光客から問い合わせも多く、同協会の木戸善範事務局次長は「観光客がどんな情報を求めるのか勉強になる。情報発信はもてなしにもつながる。駅と協力し、今後は季節ごとの展開も模索したい」と話した。
同駅は「試験的取り組みとして情報を共有し、地域貢献の一環として協力したい」としている。(山岡瑠美子)