避難所案内にスマホアプリ活用 帯広市
帯広市は、市内の指定避難所への案内に、スマートフォン(スマホ)のアプリを活用する。カメラや地図機能を使って避難所の方角やルートといった情報を示し、市民らの避難スピード向上につなげる。
アプリは、三井住友海上火災保険(東京)が運営するスマホ用の無料アプリ「災害時ナビ」を活用する。アプリの「カメラで探す」の機能では、カメラで写し出した実際の風景画面に、避難所や自宅の方角が表示される。「地図で探す」の機能は、GPSを利用して現在地から避難所までのルートを示す。
外出先でも近くの避難所を探すことがき、暗い夜道の避難でもスマホ画面が方角やルート、距離、時間などを表示して誘導する。
市は市内52カ所ある指定避難所の場所などの情報を、システム開発のファーストメディア(東京)に提供。ファースト社は情報を管理し、三井住友海上はサービスの周知を図る。市と両者は9日、防災協定を結ぶ。同様の協定締結は道内初。
市は締結後に情報提供し、市のホームページなどを通してアプリのダウンロードの方法といった使い方を周知する。市総務課は「若者など幅広い年代に防災情報を伝えやすくなる。観光客といった土地勘のない一時滞在者にもメリットがある」としている。
(安田義教)