国の交付金使い名産品割引販売 帯広物産協会
帯広物産協会(有塚利宣会長)は7月1日から、十勝管内の農畜産品や水産品セットを、国の「地域住民生活等緊急支援のための交付金」を活用して、インターネットで割引販売する。販売に合わせて刷新した同協会のネットサイト「ギュギュッと十勝市場」を活用。会員企業と連携した限定商品で、十勝ブランドの販路拡大や誘客につなげる。
同交付金制度を活用して、地域の名産品を自治体がふるさと名物として指定、割引販売する。「帯広市ふるさと名物販売促進事業」として、市が同協会に委託した。来年3月末まで実施する。サイトの刷新も含む総事業費は2700万円。割引率は通常価格の30%で、商品は消費税と送料込みで3000円から1万円を想定する。約5600セット、3600万円の販売を目指す。
商品は、同協会と会員企業が協議を重ねたオリジナルセットで、同1日には、15点のプレミアム商品の販売を開始する。帯広地方卸売市場の「いくらセット」(割引後4550円)やトヨニシファーム(帯広)の「豊西牛厚切りステーキセット」(同5110円)など。
サイトは、十勝らしいシーンや商品を織り交ぜてデザインを一新。ヤマト運輸の受発注ネットシステムも導入し、顧客サービスの向上も図った。
同協会はこれまでもネット販売サイトを運用していたが、取り扱い額は200~300万円だった。同事業を皮切りに情報発信を強化し、補助期間終了後も通常価格の販売につなげたい考え。
フードバレーとかちのPRも含め、季節感ある商品展開を予定する。同協会の松川智彦さんは「十勝の信頼できる商品で差別化を図り、十勝ブランドをPRしていきたい」としている。(山岡瑠美子)
◆ギュギュッと十勝市場について
・ギュギュッと十勝市場-公式ホームページ
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