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「チーズで全国発信」 協力隊の佐々木さん着任 足寄

「本格的なチーズを追求したい」と話す佐々木さん

 【足寄】町の地域おこし協力隊員として佐々木一憲さん(35)が11日に着任し、JAあしょろ(新津賀庸組合長)が運営する「あしょろチーズ工房」(道の駅足寄湖)でチーズ製造に取り組んでいる。佐々木さんは「チーズづくりを通して、足寄を全国にアピールしたい」と意気込んでいる。

 佐々木さんは函館市出身。函館中部高校(定時制)卒。同市内の飲食店やホテルで勤務した後、中札内村の花畑牧場のチーズ工場で約7年間、チーズづくりに従事した。

 チーズ製造の経験を買われ、2012年から、広島県庄原市の農産物販売会社「敷信村農吉」(しのうむらのうきち)のチーズ工房に勤務。佐代夫人が帯広出身だったこともあり、十勝で仕事を探していた。

 勤務は平日午前8時から午後5時まで。主力商品であるゴーダチーズやナチュラルチーズなどの製造に取り組んでいる。

 中札内や広島でチーズ製造の経験を積み上げた佐々木さんだが、「放牧酪農で搾った足寄の牛乳は、雄大な大地から得られたエネルギーを感じる。ヨーロッパの本場に負けない本格的なチーズを追求していきたい」と話す。

 同工房の鈴永寛工場長は「これまでのチーズ製造の経験を生かし、地域の皆さんに愛される協力隊員になってほしい」と期待を寄せる。

 佐々木さんは「協力隊員として働けることは自分にとってチャンス。チーズだけでは生き残れないので、今後はラワンブキやイチゴなどを含めて、足寄の新しい特産を開発していきたい」と張り切っている。

 町の地域おこし協力隊事業は今年度スタート。佐々木さんは、イチゴ栽培に取り組む小松遙香さん(20)に次いで2人目。(鈴木裕之)

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