ソーシャルファーム交流拠点が完成 共働学舎新得農場
【新得】社会的弱者の就労を支援する「ソーシャルファーム」を十勝で推進する「十勝ソーシャルファームツーリズム研究会」(代表=宮嶋望・共働学舎新得農場代表)の活動拠点となる施設が18日、同農場(新得町新得9)内に完成した。オープニングセレモニーが開かれ、関係者約40人が完成を祝った。
同研究会は心身に障害のある人や不登校経験者、刑務所出所者らを受け入れる農場などで構成。社会的弱者の就労の成功事例として知られる共働学舎には多くの視察があり、訪れる人々の交流拠点として新施設を整備した。
施設は木造一部コンクリート造り平屋325平方メートル。交流事業の中心となる約50人収容のホールと、チーズづくり体験、料理教室ができる加工室もある。
施設の愛称は共働学舎のチーズ「さくら」にちなみ、アイヌ語でエゾヤマザクラを意味する「カリンパニ」とした。着工は昨年8月。事業費は約4700万円で、農水省から約1900万円の補助金を受けた。
セレモニーでは宮嶋代表、佐々木恵美子道議、新得町の田中透嗣副町長、施設を設計した川人建築設計事務所(札幌)の川人洋志代表がテープカットを行った。宮嶋代表は「人と人とのつながり、人の中に隠れている宝物を引き出しながら、地域で生かす活動をしていきたい。地域が元気になって人がたくさん訪れるようになれば」とあいさつした。(眞尾敦)
◆カンパリニホールについて
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