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野菜水耕栽培を事業化 大同出版紙業

大同出版紙業が栽培を本格化させている野菜の水耕栽培施設

 【音更】印刷業の大同出版紙業(帯広市、深澤知博社長)は、音更町のIC工業団地内の音更工場(町西3線)で、野菜の水耕栽培を事業化している。印刷工場内の空きスペースを利用して10種程度の野菜を栽培し、十勝管内の飲食店やホテル、スーパーなどに販売している。

 同社の音更工場は印刷工場として2003年に稼働を開始。その後、製版がコンピューターで行われるようになり、空き部屋となった製版室を水耕栽培に活用した。

 栽培している野菜はルッコラ、レタス、サンチュ、水菜など。無農薬で土を使わず、液肥を入れた水で栽培するため、洗わずに食べられることが好評という。

 水耕栽培は以前から「衣食住に関わる仕事がしたい」と考えていた深澤社長が、一昨年から計画し、試験的に設備1台を導入した。1年間販売したところ、需要が高い冬場だけでなく、夏場も売り上げが維持できたため、今年、設備をもう1台増強した。

 現在は幅1・5メートル、奥行き7メートルの設備2台で、毎月約3000株を出荷する。市場価格にもよるが、売り上げ目標は毎月70万円前後を目指す。将来的には4台への増強を計画し、腎臓病患者でも食べられる低カリウム野菜の生産も視野に入れている。

 深澤社長は「安定供給できることが水耕栽培の利点。お客さまに喜んでいただける野菜を提供したい」と話している。(眞尾敦)

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