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品質安定へ最後は目、東陽製袋のライン機械化 まちマイ芽室編

ほぼ機械化された紙袋のライン。社員には機械の異常を見る目が欠かせない

 豆など農作物を入れる紙袋を製作する「東陽製袋」(町東芽室基線3、長原覚社長)は、原料となるロール紙を伸ばし、袋の形に成型し、出来た袋を積み上げる作業のほとんどを自動化している。長原社長は「食品に異物の混入があれば、入っていた袋まで疑われる。防ぐためには人の手が極力触れないことが大切と考えた」と理由を語る。

 きっかけは異物混入のクレームだった。「異物が入る可能性が全くないシステムを作る必要性を感じた」と長原社長。構想から10年以上かけ、ロボットや金属探知機などを導入。今では原料の紙をセットする作業、完成しパレットに積み上げられた紙袋を倉庫に運ぶ作業を除いて機械化した。

 近年は農業現場での異物混入を防ぐことで袋を使って出荷する豆の量を増やすことにつなげようと、豆の選別機を開発。小石と見分けがつきにくい赤エンドウ豆を使い、形や色をセンサーで判別できるようになっている。

 機械を導入して自動化した一方で、社員の日々のチェックは欠かせず、毎日の日報が品質に対する信頼の証となる。入社3年目の神宮拓人さん(21)は成型作業のラインを担当。「誰が担当しても同じ状態にするのが目標。整理整頓や清潔に気をつけています」。(深津慶太)

   ◇  ◇  ◇

 芽室には基幹の農業以外にも、産業・企業を支える人材が豊富。それぞれの職場にその道のプロフェッショナルがいる。達人たちの仕事に注ぐ情熱を紹介する。 


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