お弁当でサロンに活気 ひだまりの会 まちマイ芽室編
町内のお年寄りが元気に過ごせる憩いの場を作りたい-。「サロンひだまりの会」(森下愛子代表)は月2回、手作りの弁当を振る舞ったり、体操や運動、講演会を開いたりして20人の高齢者女性をもてなし、会場には笑い声が絶えない。
かつて町社会福祉協議会が開いていた高齢者サロンを引き継ぎ、管理栄養士や介護福祉士の資格を持つ町民有志が4年前に同会を立ち上げた。めむろ町民活動支援センター(本通3)を会場に毎月第1、3木曜の2回開いている。
サロンを訪れる高齢者の多くが「仲間とのおしゃべりが楽しみ」と口をそろえる。山本ツヤさん(92)は「家にいてもすることがない。こうやって外に出る機会ができたことで長生きできていると思う」と話す。バスを使うなど自分の足で来られる人が限定で、サロンの後は買い物を楽しむ参加者も多いという。
弁当は栄養士資格を持つ会員が塩分などに気をつけながら毎回献立を考える。カボチャサラダや黒豆、牛肉のしぐれ煮などボリューム満点。誕生日を迎えた高齢者を祝うために赤飯を炊くことも多い。最近ではサロンの開催日には一般向けに弁当を販売し、売り切れるほどの人気だ。
森下代表(75)は「弁当の販売も好調で、会の活動も軌道に乗ってきた」と話す。支えるスタッフが高齢化しているのが悩みで、「本当はサロンに参加する側かも」と冗談交じりに話すスタッフも。
サロンは定員に達しているが、「新たに入りたいという人がいるのも確か」と森下代表。「高齢化が進む中で新たにお年寄りを支えるボランティアが増えれば」と願っている。(深津慶太)
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