たけのこ杯囲碁全道大会で優勝 帯広の新名君
第14回たけのこ杯北海道こども囲碁大会(昨年12月23日・札幌)のDクラスで、帯広北栄小6年の新名(しんみょう)克己君が優勝した。囲碁を始めてわずか1年半、周囲も驚くほどの成長ぶりで、「同じくらいの年の子には負けたくない」とますます張り切っている。
新名君は趣味で囲碁を打つ祖父らの勧めで13年5月、囲碁を始めた。親子囲碁入門教室に通うとともに、14年4月から日本棋院帯広支部の泉山昭彦幹事長(八段格)の下、本格的に取り組んでいる。寝る前や勉強の息抜きに囲碁に関する本を読んで学ぶ他、泉山さんから出される「ドリル」をこなしてきた。
大会には棋力に応じてAからFまでのクラスがあり、Dクラスは棋力13級~17級の選手が出場。新名君は14級(現在は9級)で昨年11月の十勝地区大会を経てこのクラスにエントリーした。同クラスには道内の小・中学生14人が出場した。
新名君は「調子が良くなく、平凡な手しか打てなかった」と大会を振り返るが、帯広では大人との対局も重ねるなどこのクラスでの実力は頭一つ抜けていた。結果、トーナメント4試合をいずれも大差で勝ち優勝を決めた。「(プロら大人と同じ碁盤の)19路盤で初めての優勝だったのでうれしかった」と対局を見守った家族とともに喜びを分かち合った。
今後はより高いランクでライバルたちとしのぎを削ることになるが、「攻めて攻めて攻めまくる囲碁がしたい。泉山先生が目標」と話している。(大谷健人)