B5の給油所お目見え、管内2番目 更別
【更別】一般廃棄物などを扱う「更別企業」(為廣正彦代表)や村など5団体で構成する共同体「南十勝新エネ推進コンソーシアム」(同代表)は、村内市街地にB5(BDF5パーセント混合軽油)給油ステーションを設置した。管内では、帯広市に続いて2例目。公用車などに環境負荷の少ないバイオディーゼル燃料(BDF)を活用して二酸化炭素排出削減を図り、村民の環境意識を高めて再生可能なエネルギーによる地域循環型社会を確立する試みを始める。給油ステーションはあす5日から供用開始。
同コンソーシアムは、道の「一村一エネ事業」に採択、2000万円の補助で今回の事業を展開。ガソリンスタンド・ヤマショウ「ENEOS」(村南1線92)隣に簡易給油機2台を備えた「給油ステーション」を設置した。B5の価格は一般の軽油と同額で、誰でも購入できる。今後は利用者拡大に向けて冊子の作製やセミナーなどを開催する。
B5の原料になる廃食油は、どんぐり保育所を集約拠点として村内各家庭や公共団体、各種事業者から回収する。豊頃町内に構える「エコERC」(帯広市、為廣代表)の設備に廃食油を持ち込み、軽油と混ぜてB5を製造する。
更別企業のし尿・浄化槽汚泥収集運搬車両等の軽油代替燃料として利用する他、村のスクールバス(3台)や道路パトロール車、運搬車両、建設現場の機械などにも使う予定。1年間に150キロリットルの消費を目標に掲げている。
村は2009年度に「村地域新エネルギービジョン」を策定。BDFの導入促進などを重点プロジェクトとして掲げており、同事業の側面的支援を行っていく。為廣代表は「村全体で関わりを持てば、子供たちの環境に対する意識も変わるはず。1人でも多くの人にできる範囲で事業へ参加してほしい」と呼び掛けている。(小寺泰介)
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