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ビート糖漬け十勝野菜販売へ 珈琲専科ヨシダ

十勝産の糖漬け野菜を持つ三野宮社長(前列中央)と齋藤さん(同右)、同友会とかち支部の関係者

 自家焙煎のコーヒー豆を製造・販売する珈琲専科ヨシダ(帯広市、三野宮厚子社長)は12月にも、十勝産野菜をビート糖で漬けた乾燥野菜の販売を始める。厚生労働省委託事業の十勝フードラボ(齋藤洋一プロジェクトリーダー)の成果や、道中小企業家同友会とかち支部十勝農商工連携部会(大石富一部会長)の協力を得て、新商品が誕生した。規格外の野菜を有効活用し、約20種類を製造する。

 新商品の「十勝糖菜(とうさい)」(仮称)の試食会が7日、帯広市内の十勝サロンANNEXで開かれ、幕別町産メークインや足寄町産ラワンブキ、音更産ブロッコリー、更別産スモモなど14種類がお披露目された。収穫時期に合わせて商品を作り、全部で約20種類を商品化する予定だ。野菜を半日から2日間乾燥させた後、食味向上や日持ちさせるため砂糖漬けにする。賞味期限は3カ月から半年程度となる。

 十勝フードラボ事業は、厚労省の委託で帯広地域雇用創出促進協議会が昨年度までの2年間で展開。乾燥野菜の開発などをして民間企業に技術を移転することも目指してきた。齋藤プロジェクトリーダーを同社が採用し、事業の成果を活用した。 

 同支部に所属する農業者と交流をしてきた三野宮社長は「畑の隅でつぶされている野菜があり、これを何とか商品にできないかという思いと、地産地消に取り組みたいという思いがあった」と開発の経緯を話し、「この新商品をきっかけに本業のコーヒーも知ってもらえれば」とする。

 十勝糖菜は酒のつまみ、茶請け、子供のおやつ、ケーキなどの菓子に活用、飲食店での使用といったように用途はさまざま。販売価格は今後詰める。大石部会長は「十勝産野菜を有効活用するため乾燥野菜を作って、菓子店に使ってもらえないかと思って十勝フードラボの事業を一緒に進めてきた。この成果が商品になってよかった」と喜ぶ。
(関坂典生)


◆珈琲専科ヨシダ について
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