ズッキーニに彫りもの、話題に 芽室・愛菜屋
【芽室】町内の農産物直売所「めむろファーマーズマーケット愛菜屋」(町東めむろ3ノ南1)にズッキーニの彫り物が置かれ、話題になっている。制作したのは、愛菜屋にズッキーニを出荷する農家の小森正敏さん(66)だ。農作業の合間にアニメのキャラクターや愛菜屋のロゴマークを細かく彫り込み、次々と店頭に展示している。
小森さんはズッキーニの他、ルバーブやカザフ大根などを生産する農家。3年前からズッキーニの彫り物を始めた。60歳の定年を迎える前は、帯広市内の設計事務所で測量士として働いていた小森さん。以前からカモの木彫りを作るなど繊細な作業が得意だ。
太く細長い形や球形のズッキーニに、彫刻刀を使って彫っていく。デザインはアニメのキャラクターなどの画像をインターネットで検索し、印刷した紙をズッキーニに当てて彫る。
農作業や晩酌の時間を使い、1日1~2時間、1つの作品を3~6日かけて作る。小森さんは「細い線が多い作品はとても神経を使うので難しい」と話す。
作品が完成すると、小森さんが出荷するズッキーニが並ぶコーナーの目印も兼ねて展示している。今年はアニメ「妖怪ウオッチ」のキャラクターにも挑戦。店頭では「妖怪ウオッチだ」と指さす家族連れもいて、小森さんは「愛菜屋に来てもらえるお客さんに少しでも喜んでもらえればうれしい」と今後も“ズッキーニ彫り”づくりを続けていくつもりだ。(深津慶太)