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お年寄りが下校を見守り 士幌・下居辺長寿会

児童の下校を見守る長寿会の会員たち

 【士幌】老人クラブ「下居辺長寿会」(矢坂希一会長)の有志が「地域子ども見回りパトロール隊」を結成し、下居辺小学校(松井敦子校長、児童14人)児童の下校時の安全を見守っている。隊員たちは「子供たちは地域の宝」と話し、毎日、児童に寄り添っている。学校や保護者も安心感を抱き、感謝の気持ちでいっぱいだ。

 パトロール隊は、子供たちの安全を地域で守ろうと2008年に8人で結成。今年度は6人で、自転車を利用する5月~10月まで毎日1人が交代で活動を続けている。町教委によると、地域の老人クラブが児童の下校を見守っているのは同会だけだという。

 隊員たちは3年ほど前に作った「防犯・交通安全 下居辺」と書いた黄色のそろいのジャンパーを身に着け、児童の下校時間に合わせて学校に向かう。児童の自転車の後方を車でついて行き、交通安全に気を配るほか、不審者はいないかどうか目を凝らしている。「あまり子供たちに近づきすぎると子供たちがこちらを気にするので、程よい距離感が大事」(矢坂会長)。今まで児童たちが危険な目に遭ったことはないという。

 パトロール隊の活動について、松井校長は「子供たちを見守っていただいているということで、安心して子供たちを送り出すことができる」と感謝の気持ちを表す。

 矢坂会長は「児童数は減ってきているが、少ないながらも子供たちは地域の宝。安全に下校できるようにパトロールしている。これからもずっと継続させていきたい」と話している。
(津田恭平)

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