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通学路の商店に傘 児童に貸し出しへ 上士幌

傘とかさマップを持ち、「気軽に利用して」と呼び掛ける山田部長と野村部長(左から)

 【上士幌】町商工会青年部(山田郡司部長)と女性部(野村恵子部長)は6月2日から、上士幌小学校の通学路にある24事業所に傘を置き、雨の日に傘を持っていない児童に無料で貸し出す。困っている子供を助けるとともに、児童とのコミュニケーションを図るきっかけとしても期待している。

 今年度から新たに始めた子育て支援事業。学童保育所が2016年、改築する生涯学習センター内に移る。学校との距離が遠くなることから同所に向かう児童のために傘の設置を考え、「せっかくなら小学生みんなに」(野村部長)と傘を貸し出すことにした。商店の人たちが子供たちに目を配って、見守りをしてもらう狙いもある。

 傘は町のイメージキャラクター「ほろんちゃん」がデザインされたオレンジ色のオリジナルのものを作り、24事業所に3本ずつ設置する。設置事業所には店頭などにポスターを貼っている。登下校中に急に雨が降ってきた場合などに、児童が各事業所の店主らに声を掛けて傘を借りる。傘は後日、返却する。

 児童や保護者には学校を通じて、設置事業所の名前と場所を示した「かさマップ」を配布する。学校の玄関にもマップを貼り、児童が分かるようにする。

 山田部長は「子供たちに気軽に使ってもらい、商工会の人たちとの会話が増えてもらえれば」、野村部長は「雨で濡れている子供たちがいれば、借りに来なくても、傘を貸してあげるようにしたい」と話している。(津田恭平)


◆上士幌町商工会について
子供見守り隊事業-上士幌町商工会職員のブログ(2014/05/30)

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