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来年発足30年 池田小吹奏楽クラブ まちマイ池田編

来年で発足30年を迎える池田小吹奏楽クラブの部員と河合校長(金野和彦撮影)

 踊りながら演奏する「ダンプレ」で有名になった池田高校吹奏楽部は管内外から公演依頼が相次ぎ、大人気となっている。池田はもともと吹奏楽が盛んなまちで、池田小学校には来年で発足30年を迎える吹奏楽クラブがある。小学校から中学校、高校へと通じる途切れのない環境が吹奏楽の伝統をつくり上げてきた。

 「池田小吹奏楽クラブ」は1984年に発足した。当時、担当したのは同校に勤務していた現在の河合進一校長(58)だった。当初学校側は鼓笛隊を設ける計画だったが、町教委の意向で吹奏楽に“格上げ”となった。「池田中、池田高が吹奏楽コンクールの上位校だったのが影響したようだ」と河合校長は話す。管内小学校での吹奏楽クラブは4校目と珍しかった。

 吹奏楽コンクールの全道大会には86年を最初に11回出場し、このうち2001年と05年は金賞を受賞した。中学校でも吹奏楽を続ける子供は多く、現在、池田中吹奏楽部の部員11人のうち同クラブ出身者は7人を占める。

 クラブ員数は88年には64人にまで増えたが、現在は寺井みつき君(6年)を部長に8人と減少。今年の吹奏楽コンクールには、本別中央小ジュニアブラスアンサンブルと合同チームを設けて出場した。

 ただ、平日の放課後2時間の練習は今も続けられ、子供たちは、中塚千晶(28)、水谷智恵(33)両教諭の指導の下、演奏力を磨いている。指導では、子供たちに曲のイメージを抱かせるため映像や絵本を見せるなど労力を要するが、「子供と音楽をつくり上げる喜びは大きい」と中塚教諭は語る。

 河合校長は長年の活動について「先生、子供たちの頑張りと保護者の方の支援でここまでやれた。吹奏楽を通じて子供たちはチームワークの大切さや豊かな感性を身に付けている」と意義を述べ、活動の継続を願っている。(平野明)

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