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来年から新嵐山を光勇に統合、集約で運営効率化図る 芽室町営牧場

来年度から牛の受け入れを取りやめる新嵐山牧場。採草地として活用する(2024年8月、ドローンで撮影)

 【芽室】芽室町は来年度、新嵐山牧場(中美生)と光勇牧場(北明西)の2カ所の町営牧場を統合し、光勇牧場のみで乳用牛を受け入れる。町営牧場を巡っては、職員の高齢化や人手不足、施設の老朽化が課題となっていた。町は統合により、効率的な運営を行いたいとしている。(近藤周)

 町営牧場では毎年5月から10月にかけて、酪農家から預かった育成牛を放牧し、人工授精も行っている。今年の預託牛は474頭となっている。

 近年は職員の安定確保が難しく、職員の高齢化もあり人手不足が慢性化していた。新嵐山牧場では昨年から水不足に悩まされ、今年8月には一部水源が枯れる事態に。施設の他、トラクターなど機械類の老朽化も進んでいる。

 町農林課が昨年、酪農家に実施したアンケートによると、91・4%が統合に「賛成」または「どちらでもよい」と回答。牧場の管理業務を委託するJAめむろとも協議し、統合を決めた。

 預託牛は比較的地形がなだらかで、管理がしやすい光勇で放牧し、新嵐山は採草地として活用する。統合に伴い10年間で約1億900万円の経費が削減できると見込んでいる。

 統合案は、2日の町議会総務経済常任委員会で町が報告した。統合に伴い、光勇では新たな牧区の整備や車庫の設置を検討し、受け入れは町内牧場の牛に限定することも説明した。

 同課の担当者は「1カ所に集約することで機械の更新や施設管理の経費を削減し、運営を効率化したい」と述べている。

関連写真

  • 新嵐山牧場に放牧される牛(2024年8月、ドローンで撮影)

    新嵐山牧場に放牧される牛(2024年8月、ドローンで撮影)

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