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農村ホームステイ10年 十勝に延べ2万人超 幕別で記念式典

3町長が登壇して活動の目的や成果を語った特別対談

 【幕別】NPO法人食の絆を育む会(浦幌、近江正隆理事長)による「とかち農村ホームステイ」の取り組みが10年を迎え、21日、町内の十勝幕別温泉グランヴィリオホテルで節目を祝う記念式典が開かれた。10年で受け入れた高校生は2万人超。関係者約120人が出席し、とかち農村ホームステイの果たす役割や成果を見つめ直し、これまでの歴史を振り返った。

 近江会長が「この取り組みにはまだまだ課題もあるが、多くの人の助言をもらいながら広く発信し、多くの人とともにさらに10年、20年続けていきたい。本日は十勝の発展に寄与する、新たな出発の日になれば」とあいさつ。三井真十勝総合振興局長、米沢則寿帯広市長(池守康浩農政部長代読)、高橋正夫十勝町村会長が祝辞を述べた。

「活動をさらに10年、20年続けていきたい」と語る近江理事長

 同法人理事の黒田栄継さんの進行で、協力農家のある芽室、音更、幕別の各町長と対談。手島旭芽室町長は「この活動を次世代につなぎたい。十勝で最も多く受け入れているので、その数をキープしたい」、小野信次音更町長は「十勝の開拓魂を見たい、十勝に来たい若者は多いはず。受け入れに協力する仲間をつくりつつ、気軽にやれれば」、飯田晴義幕別町長は「幕別町としては8年目。町の応援団、関係人口を増やす上でも重要な施策で、町がその環境づくりをしていく」と、まちづくりの観点も交えて今後に期待する声を寄せた。

 最後に、とかち農村ホームステイをきっかけに十勝に移り住み、現在は同法人の事務局を務める梶川菜々実さんを含む3人が「10年の歩みとこれからの展望」と題して事業報告した。

 とかち農村ホームステイは、2010年度に十勝の民間企業主催でスタートし、12年度から生産者主体の同法人主催となった。修学旅行で訪れた大阪や東京の高校生を十勝の農林漁家で受け入れており、この10年で延べ2万2953人に上る。現在は19の企業・団体、32の個人が賛助会員として活動を支援している。(小縣大輝)

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