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ISTがロケット「縦吹き」120秒の燃焼に成功 大樹

ごう音とともに炎を噴射する実験用機体(インターステラテクノロジズ提供)

 【大樹】町内のベンチャー企業インターステラテクノロジズ(IST、稲川貴大社長)は12日、町浜大樹の実験場で、観測ロケット「MOMO(モモ)」3号機の実験用機体を立てた状態で行う「縦吹き」エンジン燃焼実験を行った。昨年12月28日に実施した点火を主とした「2秒間」燃焼に続き、今回は打ち上げを想定した「120秒間」の燃焼に成功。3号機の開発はいよいよ最終盤を迎えた。

3号機開発は最終版へ
 【大樹】町内のベンチャー企業インターステラテクノロジズ(IST、稲川貴大社長)は12日、町浜大樹の実験場で、観測ロケット「MOMO(モモ)」3号機の実験用機体を立てた状態で行う「縦吹き」エンジン燃焼実験を行った。昨年12月28日に実施した点火を主とした「2秒間」燃焼に続き、今回は打ち上げを想定した「120秒間」の燃焼に成功。3号機の開発はいよいよ最終盤を迎えた。

 MOMOは高度100キロの宇宙空間到達が目的。昨年6月30日に打ち上げた2号機は推力を失い、高度20メートルから落下、炎上した。

 今回の縦吹きは前回同様に機体をアームで固定したほか、地表への噴射炎をそらす耐火性装置も設置した。

 この日は午後3時55分ごろから、機体がごう音とともに炎を噴射し続けた。ISTによると、温度や推力、圧力などの速報値は正常の範囲で作動。2号機の失敗の要因となった姿勢制御を行う燃焼ガス噴射装置とメインエンジンの相互作用も順調だったという。

 実験を見守ったIST創業者の堀江貴文氏(46)は「やってよかった。安心した。今回の成功で2号機のような失敗は起きにくいと思う」と笑顔を見せた。

 稲川社長(31)は「詳細はデータ解析を待つ必要があるが、実験自体は狙い通りで完璧だった。120秒間の実験は今後数回行い、細部を調整する」とし、「春までに打ち上げ用の機体を完成させ、早い段階での打ち上げを目指したい」と話した。(松村智裕)

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