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松山政司・内閣府特命担当相がISTを視察 大樹

IST稲川社長(右)の説明を聞く松山担当相(8日、大樹町芽武のIST本社工場で。高津祐也撮影)

 【大樹】宇宙政策を担当する松山政司内閣府特命担当相が8日、町内のロケット開発ベンチャー企業インターステラテクノロジズ(IST、稲川貴大社長)を視察した。松山担当相は「政府としてもできる限りの支援をしたい」と述べ、宇宙ベンチャー施策に力を入れる考えを示した。

 政府は宇宙ベンチャーに今後5年で官民合わせ1000億円を投入し、2030年代に宇宙関連産業の市場規模を、現在の2倍の約2兆4000億円に拡大する目標を示している。

 宇宙交流センターSORA(そら)では、稲川社長が小型人工衛星の打ち上げロケットを開発するISTの事業概要を説明。松山担当相は町浜大樹の発射場、町芽武の本社・工場などを見て回り、観測ロケットMOMO(モモ)2号機打ち上げ時(6月30日)に推力を喪失した原因検証の現状や3号機に向けた取り組みについて聞いた。

 松山担当相は視察後、「(ISTは)ベンチャー企業として大変頑張っている。(打ち上げ)実験は希望通り(の結果)にならなかったが、ぜひ次もチャレンジしてほしい。ベンチャーにも宇宙航空研究開発機構(JAXA)からの支援ができないか相談したい」と話した。

 視察に先立ちSORAで稲川社長、酒森正人町長、鈴木千秋町議会議長と意見交換。酒森町長は町やとかち航空宇宙産業基地誘致期成会など4団体からの、航空宇宙施設の大樹への立地を求める要望書を手渡した。

 少子化対策も担当する松山担当相は9日、ふるさと納税を活用している上士幌町の認定こども園ほろんも訪れた。(眞尾敦)

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  • 報道陣の質問に答える松山担当相

    報道陣の質問に答える松山担当相

  • 酒森町長(左)から要望書を受け取る松山担当相

    酒森町長(左)から要望書を受け取る松山担当相

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