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早乙女姿で丁寧に 幕別・途別小で田植え

裸足で田んぼに入り、苗を植えていく児童たち(23日午前11時ごろ、幕別町途別小学校で。金野和彦撮影)

 【幕別】途別小学校(清水弘校長、児童23人)で23日、地域の伝統を受け継ぐ田植えが行われた。全校児童がかさに絣(かすり)の着物の「早乙女姿」で豊作に願いを込めて苗を植えた。

 途別地区は晩成社の依田勉三らが米づくりに成功し、十勝で最も早く稲作が始まった地域の一つ。1986年に水田がなくなって以降、同校が学校田で稲を育て続けて32年目となる。

 元稲作農家が多い途別長寿会(山口孝会長)の会員らが指導。最初に5、6年生が約1アールの田んぼに「コロ」と呼ばれる昔ながらの道具を転がして目印を付けた。児童らは青空の下で汗を拭いながら、もち米の苗を丁寧に植えた。作業を終えた子どもたちは手足を泥だらけにして先人の苦労を実感。1年生5人は初の田植えとなり、高橋永愛さん(7)は「移動するのが大変だったけど、いっぱい植えて楽しかった」と笑顔を浮かべていた。

 生育を観察しながら9月ごろに収穫する予定。(松村智裕)

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