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加工用キャベツ栽培へ 本別の斉藤さんら3戸

新規に取り組む加工用キャベツの種を手にする斉藤さん

初年度は5ヘクタール
協議会設立

 【本別】町内の農業斉藤一成さん(51)=西美里別=ら3戸が協議会をつくり、今年産から新規作物として加工用キャベツを手掛ける。JA本別町管内では初めてで、環太平洋連携協定(TPP)を視野に入れての取り組み。収穫機を導入し、初年度は計5ヘクタールで栽培する。

 取り組む3戸は斉藤さんのほか、西美里別の前佛健一さん、勇足の山下博志さん。

 斉藤さんは小麦やジャガイモなど畑作4品の農家(48ヘクタール)。TPPが発効に向けて動きだす中、「今後の国の農業政策が覆った場合、新規作物が必要になってくる」と昨年、加工用キャベツを試験的に作った。

 芽が大きくなり過ぎて移植したため、畝からずれて成長する課題もあったが、収穫機(約1000万円)を購入しても採算ベースに乗ると判断。今年に入り、3戸で「加工用キャベツ生産集団協議会」を立ち上げ、実践することにした。

 品種のメインは「おきな」。4月中旬にペーパーポットで種を育成し、3週間ほど芽出しさせ、ゴールデンウイーク明けにほ場へ移植する。90日間管理し、お盆前から10月まで収穫していく運び。

 生産した加工用キャベツはホクレンを通じ、コンビニのカット野菜などに使われるという。JA本別町によると、鹿追や芽室などでも同作物の栽培は進む。東北部十勝では初めての試み。

 同協議会会長でもある斉藤さんは「草の手取りや虫の防除が必要だが、特に手間はかからない。来年以降は7、8ヘクタールの面積にまでもっていきたい」と話す。(木村仁根)

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