あかしや南団地建て替え 新たに「桂町西」も建設
2021年度から 幕別町公営住宅計画
【幕別】町は「公営住宅等長寿命化計画」の見直し案をまとめた。建設から約40年が経過している札内地区の公営住宅「あかしや南団地」(6棟、112戸)を2021年度から建て替えることを盛り込んだほか、それに関連し、札内桂町の教員住宅跡地を「桂町西団地(仮称)」として先に整備する。
公営住宅の整備に関する同計画は13年3月に策定。春日東団地の建て替え事業などを盛り込んでいる。当初の計画から5年が経過したため、町住生活基本計画策定委員会(委員長・須田明彦建設部長)が現状を踏まえて来年度から10年間の新たな計画案を策定した。
「あかしや南」は1976~81年建設。給配水管のつまりや漏水などの苦情があり、建築構造の劣化も進行。財政面も含めて建て替えが最も有効と判断した。
各棟は4階建てで、低層住棟にすると現在の敷地のみでは対応できないため、2020年度から「桂町西」を建設する。建て替えによって全体の供給戸数は減らし、あかしや南は80戸、桂町西は24戸の計104戸とする。
このほか、同じ札内地区の「泉町」(4棟、126戸)は断熱性や耐久性などを高める改善候補団地としている。
町内の公営住宅は昨年3月末現在で172棟876戸。人口減少などを踏まえ、10年後には815戸とする考え。そのため、幕別本町地区の「南町旧」を22年度、「緑町3」と農村部の「千住」を27年度をめどに用途廃止とする。
町は同計画案とその指針となる「町住生活基本計画」の案について、2月21日までパブリックコメント(意見公募)を行っている。(松村智裕)