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芽室コーン缶詰製造できず 日罐十勝工場

今季のスイートコーン受け入れが困難になった日本罐詰十勝工場

今季の再開「不可能」
 【芽室】台風10号で浸水被害を受けた日本罐詰十勝工場(西9ノ9)が、主力のスイートコーンを受け入れできず今季の製造が困難になった。10月中旬以降は例年、カボチャなどの加工に移るが、製造開始できるかどうかは微妙な状況だ。

 同社は十勝を中心に道内の農家と契約を結び、同工場はスイートコーンやカボチャ、ニンジン、ジャガイモなどを加工している。中でもスイートコーンは主力で、缶詰製造量は国産シェアの75%を占める。

 今季は天候不順で収穫が遅れる中、台風10号により芽室川が氾濫して敷地約8万平方メートルが浸水。5つある工場や本社に泥水が流れ込み、1・5メートルほどまで浸水する場所もあった。このためスイートコーン加工は契約する2500ヘクタールのうち2割の500ヘクタールを受け入れた段階で操業停止となっていた。

 同社が取り扱うスイートコーンを受け入れ可能な工場は他にはなく、残りの2000ヘクタールは畑に残ったまま。鮮度が重要なスイートコーンの加工は例年9月末まで。工場は復旧途中で、今季の操業は事実上困難になっている。同社は12日、契約農家のブロック代表に対して「工場建屋内、機械設備の汚泥除去、生産再開は、9月末までには不可能」と説明した。

 同工場は例年10月中旬から、グラタンや冷凍野菜に使うカボチャやニンジンなどの加工に移るため、その工場に入った泥を出すなど優先して復旧を進めている。同社の高岡隆社長は「スイートコーンは来期の復旧を目指して社員一同で取り組んでいる」としている。(安田義教、澤村真理子)

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