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畜大・敦賀さんベトナムへ 官民協働留学支援制度活用

ベトナムで食品衛生の調査を行う敦賀さん(左)と、耕野准教授

 帯広畜産大学4年の敦賀滋彦さん(23)が、文部科学省などの「官民協働海外留学支援制度」に選ばれ、8月下旬からベトナムで食品衛生についての調査・研究を行う。有機野菜の販売を通して購買行動を把握し、衛生面の問題から食中毒が多い現地の状況改善に役立てる。期間は半年間で「有機栽培を普及させ、食中毒をなくしたい」と抱負を語っている。

 ベトナム中南部の都市ダラットで、有機野菜を販売し、食品安全認証の有無や産地、価格などの情報が購買行動にどう結び付くのか調査する。都市部と農村部の差異も確かめる。

 現地では偽物の有機野菜が出回り、信用して購入しない傾向があり、「どういう情報を提示すれば本物を購入するのか調べたい」。調査結果は現地と日本の農業者や学生らに紹介し、現状理解や販売戦略の一助にしてもらう。

 計画のきっかけは、ベトナムに現地法人を設立する北海道ホープランド(幕別町、妹尾英美代表)に興味を持ったこと。妹尾代表を通じ現地法人の代表者を紹介してもらい、受け入れ先などを自力で見つけた。販売する有機栽培のキュウリやトマト、マンゴーなどは現地法人から調達する。

 指導する耕野拓一准教授(開発経済学)は「粘着力を持ち、いろいろな経験をしてほしい」と激励する。

 活用するのは「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」。2014年度創設の給付型奨学金で、ボランティアやフィールドワークなども対象。全国の大学生ら1772人の応募があり、プレゼンなどで495人が選ばれた。帯畜大からは3人目。(池谷智仁)

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