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災害負けず収穫盛ん ビート開始

製糖工場の受け入れ開始に向けて始まったビートの収穫作業(17日午前11時50分、芽室町西士狩。新井拓海撮影)

 農業王国・十勝で秋の収穫作業が後半に入っている。大豆は刈り取りの最盛期を迎え、ビートは今月下旬に始まる製糖工場の受け入れに向けて収穫がスタート。昨年の豊作から一転、天候不順や台風の大雨に見舞われた1年だったが、農家は少しでも収量を確保しようと作業に精を出している。(安田義教、中島佑斗)

 管内の製糖工場は20日から、砂糖の原料になるビートの受け入れを始める。例年より3、4日遅く、各工場は収量を平年より2割減と見込む。畑ではビートが収穫機で次々と掘り出されている。

 管内最大の製糖施設・日本甜菜製糖芽室製糖所の今期の操業は、例年より3日遅い20日に始まり、来年4月上旬までを予定。長雨による日照不足と8月の台風の大雨などで総収量は昨年比2割減の約80万トンを予想。操業期間も昨年より2~3週間短くなる見込み。製糖開始あいさつで17日に十勝毎日新聞社を訪れた同製糖所の佐藤和彦常務取締役所長は「糖度はまだ分からないが落ち込みそう」と説明した。

 管内ではホクレン清水製糖工場が21日、北海道糖業本別製糖所が22日の受け入れ開始を予定。ビートの生育の遅れや農家の作業が集中していることに配慮して例年より遅い日程にした。

 芽室町西士狩の農業棚田英和さん(38)は17日に収穫作業をスタート。「小麦の収穫が始まって以降、良いものが取れていないのでビートに期待したい。けがなく作業が終われれば」と話していた。

自然乾燥させるため大豆を畑に積み上げるニオ積みの作業(17日午前10時40分、音更町東和。新井拓海撮影)

音更では豆ニオ積み
 日本一の豆の産地・十勝では、大豆の収穫作業が盛んに行われている。音更町東音更の農業藤川征二さん(47)は17日、家族ら6人が朝5時半から「音更大袖振大豆」の刈り取りとニオ積みの作業を行った。

 大豆を4・5ヘクタールで作付けする藤川さんは、うち2ヘクタールを東京都内の豆腐店との契約でニオ積みした大豆を出荷している。ニオ積みは、風味や色みが良い高品質の豆が取れるため引き合いがある。畑で10日ほど乾燥させてから脱穀する。

 収量は平年よりも3割ほど少ない見込み。ただ藤川さんは「10月になって天気が良いので作業も進んで随分救われた」と話していた。

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