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足寄の卓球台 東京五輪も リオに続き三英が提供決定

東京五輪でも使用が決まった三英の卓球台(8月、リオデジャネイロ五輪会場で)

「19年に最終形を」
 【足寄】町内に生産工場を持つ卓球台製造の三英(本社千葉県流山市)が、今夏のリオデジャネイロ五輪に続き、2020年の東京五輪でも公式サプライヤーに選ばれた。国際卓球連盟(本部スイス)のホームページで公表され、12日までに同社に通知された。

 五輪における公式用具メーカーは競技団体ごとに選定される。卓球は大会終了後、早い段階で発表されることもあり、同社は世界約30社の中から実績などが評価された。1992年のバルセロナ大会を含めて3回目の栄誉となる。

「大舞台で技術をアピールしたい」と話す吉澤工場長

 リオ五輪で採用された卓球台は、足寄工場の「三英TTF(テーブル・テニス・ファクトリー)」(町新町2、吉澤今朝男執行役員工場長)で製造した最高級品「インフィニティー(無限大の意)」。今年のグッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)も受賞している。

 天板は薄い板を13層(25ミリ)に重ね、ボールのバウンドは均一、緑と青の中間という世界初の色調に。曲線が美しい脚部の材料は東北産ブナを使用、東日本大震災復興の意味を込めた。

 同社は今後、本社で専門チームを立ち上げ、形状も含めて白紙の状態から新・五輪卓球台の開発を議論していく。吉澤工場長は「サプライヤーになることはメーカーにとって勲章。大会1年前の2019年には最終形をつくりたい。デザインも技術改良もこれからだが、震災復興への思いは残したい」としている。(木村仁根)

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