Ａコープ上士幌店ルピナでオリジナルのフルーツアイスクリーム発売
１日から販売されている果物アイスクリーム「ＲＥ：ＦＲＵＩＴＳ ＮＡＴＵＲＡＬ」をＰＲする長瀬直美店長
【上士幌】上士幌町内のスーパー「Ａコープ上士幌店ルピナ」を運営する片原商店（星和紀社長）は、オリジナルのフルーツアイスクリーム「ＲＥ：ＦＲＵＩＴＳ ＮＡＴＵＲＡＬ」を、１日から同店舗で販売している。アイスの原料には、店頭で売ることができなくなった果物を使用している。同社の星量子取締役は「完熟果物が原料なので、とてもフレッシュに味わえる」とＰＲしている。（青池楽）
再活用する果物は、店舗で完熟を迎えたものや、輸送・入荷時に傷がついてしまった商品。星取締役は「完熟になると日持ちしないので値引きをするが、農家さんの苦労を身近で知っている分、一番おいしいときに値引きをして売ることに後ろめたさがあった」と話す。さらに、「果物に少しでも傷があると廃棄になる。味はおいしいままなので、どうにかしたかった」と、商品開発への思いを語る。
道内中小企業の経営支援などを行う明善（札幌市）の紹介で、クラフトアイスクリームの製造や販売を行う合同会社ノットメント（同）とのコラボが実現。完熟を迎え店頭から引き下げた果物をピューレに加工し、冷凍保存。ノットメントが冷凍保存された果物を原料にしてアイスを製造する。
アイスのフレーバーはバナナ、リンゴ、メロン、イチゴ、かんきつ、パインの６種類で随時追加予定。季節によって果物の種類も変更する。１２月末まではいずれも特別価格として、１００ミリリットルカップ２１４円、２９３ミリリットルカップ５９９円で販売。来年１月からは、１００ミリリットルカップ２４８円、２９３ミリリットルカップ６９８円で販売する。
星取締役は「香料は一切使用せず、素材の甘み、酸味、香りをベースに、生の果物を食べるような感覚を楽しんで」と話している。
