植村直己・帯広野外学校が開校40年 関係者が節目祝う
自然の中で生きる力を培う植村直己・帯広野外学校(小貫耕喜校長)は21日、帯広市内の北海道ホテルで開校40周年式典・祝賀会を開いた。会員ら35人が出席し、世界的な冒険家植村さんとの思い出や、野外学校の歩みを振り返った。
1984年に北米のマッキンリー(デナリ)で消息を絶った植村さんが、生前に語っていた野外学校設立の夢を、85年に有志が実現し開校したのが同野外学校。これまで計109回のキャンプを行い、修了者は1600人超に上る。
式典では、小貫校長(86)が「皆さん年を取ったなと思うが、会えてうれしい。まだまだ野外学校は続いていく」とあいさつ。北沢実総務部長(67)が同野外学校の歴史や現在の活動について説明した。
祝賀会では、有志の会員らによるミニコンサートや、思い出の写真・映像を振り返ったほか、第1期修了生の藤原留美さん(54)が小貫校長に花束を贈呈するなどした。
北沢総務部長は「野外学校に集まるのが楽しい。みんなに支えられて、ここまでやってこられた」と話した。(貞野真生)
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