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チャレンジショップ「ハレたな屋」に高校生が初出店 町の「まなびの広場」きっかけ 上士幌

チャレンジショップ「ハレたな屋」に「えにし」を出店した大久保さん

 【上士幌】上士幌町内のハレタかみしほろ内のチャレンジショップ「ハレたな屋」に、上士幌高校2年の大久保帆乃佳さん(16)=士幌町=が出店している。高校生の出店は初めてで、気球をモチーフにしたアクセサリーなどを販売。町教委の「まなびの広場」での学生との交流がきっかけで、大久保さんは「自分の好きなことに時間を使いながら、お金を稼げるのは本当に良い経験」と目を輝かせた。(北村里沙)

 大久保さんは絵を描くことや物作りが好きで、高校生になってから本格的にハンドメードを始めた。7月26日から8月1日まで町生涯学習センターわっかで開かれたまなびの広場に、手作りのイヤリングを着けて参加。同広場は道内外の学生が学習や進路相談に応じるもので、支援に当たっていた学生から「かわいい。売ってみては」と提案を受け、チャレンジショップへの挑戦を決意した。

 学生や町教委職員に、販売商品や価格設定、店名、ポップのデザインなどを相談した。「縁」がつながるようにと店名は「えにし」とし、ポップには「縁結び」のイメージでリボンをあしらった。「おばあちゃんから子ども、男性など、いろいろな人に触れてほしい」という思いを込めた。

 13日から出店している。夏休みに作品作りに励み、「上士幌らしいものを」と気球をモチーフにしたイヤリング(750円)も新たに制作。球皮の部分にはレジンでドライフラワーを閉じ込めるなどこだわった。ハムスターのマグネット(350円)やアジサイの花をイメージしたキーホルダー(同)なども並べている。

 チャレンジショップは2021年度にスタートした。まちづくり会社「生涯活躍のまちかみしほろ」が運営している。棚状の出店スペースを貸し、ハンドメード商品などを販売してもらう。町民や出身者、町内で働く人向けとしていたが、大久保さんの申し出を受け対象を上士幌高校生にも広げた。担当する小川千春さん(48)は「多世代に使ってもらう一歩となるうれしい申し出」と話す。

 町教委は「その場限りではなく、期間が終わっても高校生のチャレンジにつながり、まなびの広場の新しい事例となった」と手応えを得ている。

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  • チャレンジショップ「ハレたな屋」に「えにし」を出店した上士幌高校2年の大久保さん。「気分を上げてもらえる作品を作れたら」と話す

    チャレンジショップ「ハレたな屋」に「えにし」を出店した上士幌高校2年の大久保さん。「気分を上げてもらえる作品を作れたら」と話す

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