十勝毎日新聞 電子版

Tokachi Mainichi News Web

「川柳杯」で帯広の高橋さん5年ぶり大賞 「身近なもの簡単な言葉で」

2回目の大賞を喜ぶ高橋さん

 川柳総合雑誌「月刊 川柳マガジン」(新葉館出版)の「川柳杯」1月公募「睦月賞」で、帯広市の高橋くるみさん(73)が、「まっ直(す)ぐに育ててくれた塩むすび」の句で大賞に輝いた。2020年以来2回目の最高賞で、「(川柳を)やってきてよかった。ストレートに、心にストンと落ちる句が大事と感じる」と話している。(許静)

 高橋さんは川柳歴11年目。所属する帯広川柳社(堀田正晴代表)の副代表で、「市民文芸」などの審査員も務めている。

 同誌の公募は20年に創刊20周年企画としてスタートし、今年で6期目。月ごとに異なる課題で全国から句を募集し、川柳作家30人の採点で賞を決めている。

 高橋さんは20年に初応募し、「如月賞」天位を受けた。以来ほぼ毎月投句し続け、準賞1回、佳作10回ほどを受賞している。

 今回の1月公募は「塩」がお題で、3804句が寄せられた。大賞1人、準賞3人のほか、秀作7人、佳作50人が選ばれた。

 高橋さんは「慣れでだらけていたが、他の受賞者から刺激を受けた」と奮い立ち、主婦の生き方と考え方をしたためた8句で臨んだ。2位とは大差で大賞に輝き「親の味を込めたシンプルな塩むすび。『塩むすび』と『まっ直ぐ』の響きに選者の共感も広がり、点数につながったのでは」と振り返る。

 ここ2、3年は全国大会に意欲的で「入賞を目指すけれど、自然に楽しんで簡単な言葉で心に届く句をつくっていく」と創作に励む。

 入賞川柳は「月刊 川柳マガジン」5月号(4月27日発売)に掲載されているほか、新葉館出版の特設ページでも紹介されている。

更新情報

震度6強の地震想定し訓練 帯広石油組合

紙面イメージ

紙面イメージ

7.29(火)の紙面

ダウンロード一括(100MB) WEBビューア新機能・操作性UP

日別記事一覧

十勝の市町村

Facebookページ

記事アクセスランキング

  • 昨日
  • 週間
  • 月間

十勝毎日新聞電子版HOME