少雪で道路損傷多発 補修予算不足見通し
この冬は雪が少なかった影響で、帯広市内の市道では凍上による穴(ポットホール)が多数発生している。市道路維持課は「被害の規模は例年になく大きい」とし、市民からの通報や道路パトロールで危険箇所を確認し、補修対応に追われている。
今冬は、2月3~4日にかけて市内を襲った大雪まで積雪がほぼゼロの状態が続き、凍上被害が懸念されていた。積雪がない場合、道路のひび割れから地下に染み込んだ水が、寒気により凍結・膨張し、アスファルトを押し上げるため、穴が開いたり、段差が生じたりするなどの道路損傷につながる。
同課によると、4月の苦情件数は246件(前年同月294件)、うち道路舗装に関するものが202件(255件)で、いずれも前年より少ないものの、3月の苦情件数が前年同月を130件上回る213件だったことから、「雪解けが早かったことから、道路損傷も早かったのでは」と分析する。
損傷の箇所数は集計中のため数値比較はできないが、当初予算で計上した道路補修費では不足する見通し。6月市議会に補正予算を提案する予定。同課は「穴を発見した場合はLINE通報をしてもらえたら」と呼び掛けている。(完戸雅美)