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十勝ポップコーンが都内2シネコンで販売 本別・前田農産

都内シネコンでの採用を喜ぶ(右から)前田社長と晶子常務取締役

 【本別】前田農産食品(本別町)の「北海道十勝ポップコーン」が5日から、東京都内のシネマコンプレックス(複合映画館)TOHOシネマズ日本橋と同六本木ヒルズで販売される。シネコンへの原料供給は2023年のTOHOシネマズすすきの(札幌)以来。前田茂雄社長は「エンターテインメントの聖地・東京で食べてもらい、ポップコーンの原材料が十勝で作られていることを知ってもらえたらうれしい」と話している。

 同社は、ポップコーン原料の爆裂種トウモロコシの栽培に13年から町内で挑戦し、16年に「北海道十勝ポップコーン~黄金のとうもろこし畑から」を商品化。電子レンジで1~3分ほど温めると食べられ、1袋56グラムの食べきりサイズが特徴だ。

 当初は、妻の前田晶子常務取締役と二人三脚で商談会を回るなど、販路の開拓に苦労した。しかし、食料雑貨店やスーパーで扱われるようになって知名度が上がり、今年は目標だった販売100万袋が見えている。

 23年11月からTOHOシネマズすすきのに原料供給を始めたところ、好評だったため今回の都内シネコンでの取り扱いにつながった。3シネコンでの販売に対応し、今季は前年より6ヘクタール多い、36ヘクタールで爆裂種を栽培。小売り用と原料用を合わせ、収量は140トンほどを見込む。町西美里別の生産工場も大型の自動包装機を導入したり、低温保管の在庫ヤードを確保したりするなど、安定供給に向けた体制を整える。

 「農業は食を通して良さが伝わるので、エンターテインメントの世界に入れたのはうれしい」と前田社長。今後は居酒屋チェーン店などでも採用される予定で、「世界的なテーマパークに提供するのが目標」と話している。(佐藤匡聡)

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