道防災ヘリも飛来、大地震想定し訓練 音更で過去最大規模150人参加
【音更】音更町の今年度防災訓練が10月31日、道の駅おとふけで行われた。町のほか、国や道などの関係機関、道の駅に出店している飲食店従業員など、過去最大規模の約150人が参加。巨大地震を想定し、関係機関の展開やヘリコプターによる傷病者搬送訓練を通じて大規模災害への備えを確認した。(内形勝也)
町のほか、帯広開発建設部、十勝総合振興局、陸上自衛隊第5旅団第5特科隊、帯広警察署、NEXCO(ネクスコ)帯広管理事務所など。NHK帯広放送局も参加した。同道の駅は、防災拠点としての機能も期待されおり、地域の安全・安心拠点としても認識されている。防災訓練の会場となるのは3年連続3回目。
訓練は、十勝沖を震源とするマグニチュード8の大地震が発生し、音更町内で震度6弱の揺れがあったことを想定。小野信次町長が「有事の際にそれぞれが最大限の役割を発揮するため、有意義な訓練となることを期待している」とあいさつ。町総務部危機対策課の担当職員が災害想定などを説明した。
救援車両の展開やNHK帯広放送局による取材拠点展開などを確認。道の駅フードコートでは、出店するインデアンのカレーやスカイピアのコロッケなどを訓練参加者らに配食した。
道の駅付近にある道東自動車道に関わる訓練も実施した。音更帯広インターチェンジ(IC)下り線で地震によるバスの横転事故が発生し、大勢の負傷者が出ていることを想定。丘珠空港(札幌)から道消防防災ヘリコプター「はまなす2号」が飛来した。道の駅北側にあるなつぞら公園に着陸し、治療の優先順位を付けるトリアージ後に傷病者の搬送に取り組んだ。