縁起物で新年に福を 帯廣神社で熊手や御神矢頒布
今年も残り半月となり、帯廣神社(大野清徳宮司)で15日、縁起物の頒布が始まった。
新型コロナ感染対策として、本殿左手の授与所の奥で御神矢(ごしんや)や熊手、辰(たつ)の置物などを用意し、参拝客が選んだ縁起物をみこらが手渡している。
御神矢は災いを避け、福を呼び込むとされる。初穂料は1500円で、約2500本を用意している。以前は神社で制作していたが、現在は職人が手作りした物を取り寄せ、新年に向け備える。熊手は幸運や金運をかき集める商売繁盛の縁起物で、大は2000円、小は1500円で頒布している。
正月三が日は、約5万人が訪れる神社。佐々木昌和権禰宜(ごんねぎ)は「コロナ禍が一段落したとはいえ、インフルエンザの流行や物価上昇もあり、不安な生活を送っている人が多いと思う。辰の天に昇る御利益にあやかり、明るい新年を過ごしていただければ」と話した。(高井翔太)