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夫婦で更別村議に 夫の憲さんは締め切りギリギリに届け出 定数ちょうどで無投票当選

夫婦で当選した斎藤憲さん(左)と要子さん

 【更別】18日に告示された更別村議選で、移住者で大阪府立大名誉教授の斎藤憲さん(65)と妻の要子さん(議員活動名は旧姓の尾立、57歳)の2人が無投票で初当選した。2人は当選を喜びつつも、「議員活動と家庭は別なので切り分けて活動する」と話している。

 斎藤憲さんは東京大学大学院理学系研究科科学史科学基礎論専門課程修了。日本科学史学会前会長で、2021年に出版された「科学史事典」(丸善出版)の編集委員長を務めた。18年に村へ移住後は、エネルギー消費と村の未来に関する連続講座の講師や、推進するスーパビレッジ構想のアドバイザーも務めた。

 妻の要子さんは神戸大学大学院法学研究科を単位取得退学し、京都女子大学院で博士を取得。大学講師や広告会社勤務の傍ら、村の課題や持続可能性を考える連続講座「更別熱発文化講座」の事務局長や、映画上映会や音楽ライブのイベントを主催する「さらカル・クラブ実行委員会」の実行委員長などを務めた。

 夫婦で出馬に至った経緯は、現職村議の引退や村内の議員のなり手不足による定数割れを回避する目的もあった。当初は要子さん1人が、女性村議の少ない村で女性の社会進出を推し進める目的などから出馬を検討。しかし、告示数日前になっても要子さんを含め予定者6人と2人足らず、再選挙になる恐れがあった。

 告示日当日の夕方までに7人が届け出たが、欠員1での議会運営に懸念があったことから憲さんが午後5時の締め切りギリギリに届け出、定数ちょうどで当選となった。要子さんは「出馬の予定を聞かされておらず驚いたが、普段からほとんどの議会の傍聴をしていた夫が欠員の枠に収まるのであれば」と当選を喜んだ。憲さんは「議員としての関心事は夫婦で異なる。家庭とは分けてそれぞれで活動していく」と話した。(松崎篤嗣)

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