満寿屋商店の新作パン コンテスト1位は? 来場者が審査
パン製造販売の満寿屋商店(帯広市、杉山雅則社長)が同社のパン職人を対象にした新商品開発コンテスト「ますやカップ2023」で、管内農家のブルーベリー、ラズベリージャムを使った「コキーユ ベリー&チーズ」が1位に輝いた。
職人のパン製造技術向上と、商品開発への思いを消費者に知ってもらう大会。3年ごとに開催していたが、コロナ禍の影響で延期されていたため5年ぶりの開催。今回は4チームが「全粒粉100%」や「管内農場の自家製ジャム」、「野菜だけのバーガー」などこだわりの詰まったパン8種類をエントリーした。
2月23日、音更町の「道の駅おとふけ」で決勝戦が開かれ、350人の来場者が審査員として投票。6種類を選び、見た目や味、売り場づくりなど3項目を計15点満点で採点し、今月3日に結果が発表された。
1位の商品は、チーム「あつまれ!とかちの森」の新良貴靖子さん、松田美香さん、横山実乃李さんの3人が開発。サクサクとした生地と、ジャムとクリームチーズの相性が来場客や審査員から評価された。
3人は「周囲の店員のサポートもあって作れた。実感が湧かないが、とてもうれしい」と話した。
小学4年生の娘2人と訪れた市内の岡田五十鈴(いすず)さん(43)は「どのパンもおいしそうで選べず、パン選びは子どもに任せた」と話す。娘の彩奈さん(10)は「チキンカレーのパンなどがおいしそう。(選ぶのが)楽しかった」と笑顔を見せた。
一部のパンは商品化される予定。(吉原慧)