静岡のおいしさ味わって 北の屋台や物産協で食フェア
北の屋台を運営する北の起業広場協同組合(杉山輝子理事長)と帯広物産協会(小倉豊会長)は9日、互産互生機構(本社静岡県掛川市、佐藤雄一代表社員)と連携し、静岡産食材を使ったイベント「とかち・ミーツ・しずおか2023」を始めた。豊頃町と掛川市が、静岡県出身で十勝の開拓に関わった依田勉三らの縁から連携協定を結んでいたことがきっかけ。関係者は「十勝と静岡で人や物の交流を盛んにしたい」としている。15日まで。
静岡の美味10品 屋台で料理提供
「北の屋台」では9日、静岡県産の食材を料理に使用する「しずおかフェア」がスタート。初の試みで、全20店が参加。店主らは芽キャベツや高糖度トマト、茶葉など約10品を使って新メニューを考案した。
芽キャベツを使った料理が多く、串焼き(ふくろう)やおでん(おふくろの味 翔)、天ぷら(巣だっち)などが作られた。十勝と静岡産野菜のセイロ蒸し(パオズ)や高糖度トマトの甘酢漬け(華まめ)などもある。
創作料理居酒屋「凪海」では、芽キャベツのガーリックバター炒め(500円)やエシャロットのピクルス(500円)など4品を提供。友人と3人で同店を訪れた上士幌町の自営業吉住舞さんはピクルスを注文。「シャキシャキとした食感でおいしい」と満足げだった。(吉原慧)
芽キャベツなど特産12品を販売
帯広物産協会が運営する「とかち物産センター(帯広駅エスタ2階)」では静岡県の特産を販売。芽キャベツ(1袋300円)をはじめ、青島みかん、掛川市の茶草場農法認定茶、土井酒造場の日本酒「開運」など12品が並んだ。9、10の両日には静岡県の担当者による掛川茶の試飲販売を行った。静岡県の観光・サイクルツーリズムに関するパンフレットやパネルも展示している。
フェアに先立ち、9日に開かれたオープニングセッションでは、富士山静岡空港利用促進協議会の中村泰昌産業交流委員長が「今回のフェアが足掛かりとなり、今後も交流の輪が広がることを期待している」と述べた。(菊地青葉)
芽キャベツなど特産12品を販売 とかち物産センター