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電気自動車普及率、帯広は道内トップ 車両数は2位 少雪や経済環境影響か 研究会調べ

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 電気自動車(EV)の普及率が、十勝管内は道内でもトップクラスにあることが、官民でつくる十勝次世代自動車研究会の調べで分かった。運輸支局別のデータでは、道内のEV車両数は札幌に次いで2番目、全車両に占めるEV普及率はトップになる。関係者は、平野部が多くて雪が少ない道路や経済環境などが普及につながっているとみている。(安田義教)

 同研究会によると、十勝を管轄する帯広運輸支局管内のEVは、昨年12月28日現在で319台と、道内の13%。道内の半数を占める札幌の1270台に次いで多かった。全車両数に占めるEVの割合は0・15%で、札幌の0・11%、旭川などの0・10%を上回った。旭川と比べて帯広は全車両数が10万台余り少ないが、EVはほぼ同数で普及率が高かった。

 EVの充電器設置数のデータを見ると、十勝管内が他に比べて突出して多い状況にない。ただ普及率の高さは、販売会社のデータからもうかがえる。日産自動車が昨年発売して人気となった軽自動車のEV「サクラ」について、十勝・釧根をエリアとする帯広日産自動車(帯広)では、全販売台数に占める割合が全道7社の平均を上回っている。

イベント会場などで紹介されるEVなどの次世代自動車(昨年11月)

 同社の村松一樹社長は「十勝や釧根は雪が少なく平たんな地形が多いので、2輪駆動のサクラも選択肢に入っている」とし、降雪が多い他の地域に比べて潜在的な需要があるとみている。

 同研究会は、十勝総合振興局や自動車販売店などでつくり、脱炭素社会の実現へEVなどの普及に向けた活動をしている。事務局の同振興局は、堅調な地域経済や道路環境、先進的な環境施策に取り組む自治体の存在を挙げ、「複合的な要因で十勝のEVが多いのでは。各社が新車両を発売し、充電設備が整えばさらに訴求力が増していくと思う」(商工労働観光課)としている。

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