コープが灯油5円値下げ 高値続くも市場落ち着き
道内の灯油のプライスリーダーとされるエネコープ(札幌市)は1日、灯油の定期配送価格を改定し、全道一律で1リットル当たり5円値下げした。道内で最も安い札幌市の価格が1リットル当たり115円、帯広市は同116円となった。
価格の改定は3月以来。8カ月ぶりに110円台の灯油価格となった。値下げの理由について、同社は「ウクライナの紛争や円安で、まだ原油は高値であるものの、国内の製品市況はやや落ち着きを見せたため」と説明する。
プライスリーダーのエネコープが価格を下げたことで、管内の他の灯油販売業者でも値下げの動きが出ている。ただ、帯広地方石油業協同組合は「原油価格は下がっているが、その分政府の補助金額が減額するため、灯油の仕入れ価格は下がっていない。値下げは管内業者にとって厳しい状況」とみている。(吉原慧)
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