甘くて実入り良し 芽室でスイートコーンの収穫始まる
【芽室】トウモロコシ(スイートコーン)の生産量・日本一の芽室町内で、生食用の収穫が始まっている。甘くて新鮮な十勝の夏を代表する味覚が、直売所などに並びだした。
同町はトウモロコシの作付面積、生産量ともに全国で最も多い。生食用は地元の直売所「めむろファーマーズマーケット愛菜屋」などに並び、加工用はコーンスープ向けなどに出荷される。
町新生の杉本信雄さん(76)は、生食と加工を合わせて約2ヘクタールで栽培。町内の収穫は8月に本格化するが、ビニールハウスで育てた苗を移植して生育を早め、7月中旬から収穫を始める。22日は午前4時から、妻の美津子さん(75)と、「ゴールドラッシュ」と「プレミアムスイート」の2品種、合計約700本をもぎ取った。
今年は春の少雨と今月の曇りや雨で、実がやや短くて生育は2、3日遅い。入荷待ちの声が耳に入るという杉本さんは、「待っていてくれる人がいるのはうれしいこと。今年は少し短いけれど、実の入りは良くて甘みもある」と話し、作業に汗を流していた。(安田義教)