雷で巨木が真っ二つ 新得
【新得】十勝管内に雷注意報が出ていた19日夜、新得町内のレストラン「ラ・モトリス」(町上佐幌西3線)近くの町有林内の巨木に雷が直撃したとみられる。翌朝、真っ二つに裂けた木を、同店オーナーシェフの伊東教雄さん(58)さんと妻琢美さん(64)が見つけた。
落雷があったのは19日午後10時ごろ。教雄さんは「突然、音と光が同時に落ちてきた。強い衝撃で建物全体が揺れた」と当時の状況を振り返る。翌朝、琢美さんと共に現場を確認すると、樹齢約120年、高さ約20メートル、直径約3メートルのイタヤカエデの幹が、先端から地上1・5メートルの高さまで裂けていた。
裂けたカエデはレストランから約70メートルほどの距離。同店に食事に訪れ、カエデを見た町内の70代男性は「自然現象の雷の威力はすごい」と驚いていた。停電などレストランに被害はなく「不幸中の幸い」と2人は安堵(あんど)していた。(佐々木健通信員)