足跡化石の発掘作業スタート 忠類のナウマンゾウ発掘現場
【幕別】幕別町忠類のナウマンゾウ化石発掘跡地で18日午前、足跡化石の発掘調査が始まった。2019年から3年連続の実施。昨年の調査で発見された荷重痕(くぼみ)の型どりや、昨年よりさらに数十センチ下層を掘り下げ、新たな足跡の発見があるかなどを調査する。22日まで。
町と町教委が実施。調査団は町教委の添田雄二学芸員、足寄動物化石博物館の澤村寛特任学芸員ら7人。同所では1969年にナウマンゾウの化石が工事作業中に発見された。2019年に発掘開始50周年を記念し、11年ぶりに発掘作業を再開している。昨年は22個の荷重痕が見つかり、5個を型どりし、現在専門家が分析中。
この日は午前9時ごろから、地表から約30センチの昨年調査した層までショベルカーを使って盛り土を除去。昨年積み残した数個の荷重痕に石こうなどを流し込んで型どりを行う。19日以降は、さらに40~50センチ下層まで掘る。添田学芸員は「今年も新たな発見があることを期待している」と意気込みを語った。
発掘期間中は各日午前9時から午後4時ごろまで一般開放しており、作業を見学できる。(本田龍之介)