ころころ牧草ロール 適期収穫、栄養満点
十勝管内で牧草ロールづくりが進んでいる。今年は適期に収穫ができ、品質の高さが期待される。牛の餌となるロールがごろごろと転がり、酪農地帯らしい風景が広がっている。
基本的に牧草は年2回収穫され、この時期に刈るのは栄養価が高い1番牧草。牧草の質は乳牛の乳量にもつながるため重要になる。
牧草を刈り、水分を落としてからロールにする。発酵させるため黒や白のラップを巻いたり、ラップを巻かずに乾燥させたりする場合もある。直径1・5メートルのロールであれば、500~600キロほどの重さになる。牧草収穫は裁断してダンプに積み込む方法もあるが、個人農家ではロールづくりをする場合が多い。丸まっている牧草ロールは扱いやすいなど利点がある。
十勝農業改良普及センターは「収穫期に雨が降ると作業が止まり栄養価が落ちるが、今年は適期に刈れている。20年に1度ほどのとても良い年」と話す。1番牧草は粗飼料として、一般的に秋口から与え始める。(中島佑斗)
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