経済センタービルに帯広工事事務所開設 道東道4車線化でネクスコ東日本
ネクスコ東日本北海道支社は7月1日、帯広経済センタービル(帯広市西3南9)の西館5・6階に帯広工事事務所を開設する。本格化する道東自動車道の4車線化事業や、長流枝スマートインターチェンジ(IC)事業の推進に向け、体制を強化する。工事事務所は新規路線の建設で過去に小樽、千歳などに設置されたが、4車線化では初めて。
帯広管理事務所の新得清水工事区と占冠工事区の二つの部署を帯広工事事務所に移管する。職員10人と協力社員20人ほどの約30人体制でスタートし、今後事業の進捗(しんちょく)状況に応じて人員を増やす。事業終了後、事務所は閉鎖する。事務所の面積は約1000平方メートル。
道東道の4車線化は2019年3月に十勝清水IC-トマムIC間(約20・9キロ)の約9・5キロで事業化され、上り線に追い越し車線が整備されていた3・1キロ部分は同年9月に完了。残る6・4キロは昨年10月に付帯工工事に着手し、今年度に本体工事を発注する。
今年3月には同区間で最長の狩勝第2トンネルを含む約3・2キロ部分が事業化。トマムIC-占冠IC間(約26・2キロ)は昨年3月、4車線化されていない約19・9キロ部分が事業化されている。それぞれ今年度に調査・設計業務を発注する。
長流枝スマートICは昨年10月に事業化され、音更帯広ICの東側9・3キロ、池田ICの西側12・3キロの地点に設置する。今年度中に調査・設計業務を発注する。
工事事務所の新設について、帯広管理事務所の生方也寸志所長は「専門の部署を開設することで一日も早く、着実に事業を推進していく」と話している。(津田恭平)