コロナ禍で札幌の献血者減、帯広出張所が協力呼び掛け
北海道赤十字血液センター(札幌)は、新型コロナウイルスの感染拡大で献血者が減少し、道内の輸血医療に影響が出る恐れがあるとして、献血への協力を呼び掛けている。
同センターによると、道内では1~11日、400ミリリットル献血の人数が必要人数に対して645人分、不足した。輸血医療に使う赤血球製剤の在庫が減少している。コロナ感染者の急増とまん延防止等重点措置などで、札幌市中心部の献血ルームの献血者が減っていることが影響している。
道内で献血された血液は札幌に集められ、検査と製剤後、必要量に応じて道内の事業所や出張所に分配される。札幌の減少が続いて血液不足が長引けば、手術の延期などの影響が道内に広がる恐れもある。
帯広市内のすずらん献血ルーム(東7南9)や道内地方都市の献血バスは比較的堅調で、同センター帯広出張所は「道内で必要な血液は道民で確保したい。札幌の落ち込みを他地域でカバーできれば」とする。
同ルームでは献血を呼び掛ける企画で、5、6月は協力者にボックステッシュ5箱を進呈。献血は不要不急の外出には当たらず、施設では人数制限などの感染防止対策をしている。コロナワクチン接種者は、48時間後からは献血できる。
献血ウェブ会員サービス「ラブラッド」の会員はインターネット予約が可。同ルームの開所日は毎週日曜日で、午前9時~正午と午後1時15分~同5時。問い合わせは同出張所(0155・25・0101)へ。(安田義教)