コロナ拡大で学生の雇用に懸念 雇用対策協
十勝地域雇用対策推進協議会が11月30日、帯広高等技術専門学院で開かれた。新型コロナウイルスが及ぼす雇用への影響について意見交換し、学校関係者から今後の雇用情勢を懸念する声が挙がった。
帯広公共職業安定所と十勝総合振興局が共催し、行政や学校、業界団体の関係者ら約20人が参加した。十勝総合振興局の北風浩・地域産業担当部長は「学生の就職活動も合同面接ができないなどコロナの影響が広がっている。今後の対応を考えたい」と述べた。
帯広公共職業安定所の中山隆宏次長が雇用状況について説明。産業別の新規求人状況では、宿泊業や飲食サービス業などの下落が目立つ一方、介護、看護、建設などは人手不足が続いているとした。
コロナ禍での就職活動について、道私立中学高等学校協会の嶋野幸也道東支部長は「菓子業界やホテルなどサービスや販売接客業が厳しい。11月の感染拡大も今後の採用活動に大きく関わるのではないか」と述べた。
道私立専修学校各種学校連合会の千葉直樹十勝支部長は、オンラインによる企業説明会に言及。「その場に行って空気を感じることができない半面、一対一の機会が多く密なコミュニケーションをつくり出しやすい面もある」と話した。
協議会は毎年行われ、十勝地域雇用ネットワーク会議との同時開催。(中島佑斗)